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選手ブログ(2年:丹 柊太郎)

こんにちは。
今回ブログを担当します、人間科学部社会学科、2年の丹柊太郎です。

今回のテーマは「陸上にやりがいを感じる時」についてです。

僕が陸上にやりがいを感じるのは、成長を実感した時です。特に箱根駅伝で6区を走った2年次は、それを強く感じました。今回は箱根を走るに至った経緯を振り返りながら書かせていただきます。

 

まず、僕がこのチームに入った経緯から話します。
簡単に言うと、頼み込んで入部させてもらいました。全国から集まるメンバーに比べると、僕の高校時代のタイムは遅く、部の定員ギリギリでの入部。正直、実力的には「底辺」スタートでした。

 

それでも、1年目の間にじわじわと自己ベストを更新。しかし、チーム内の順位は依然として下位で、2年目の夏前までBチームでの練習が続いていました。

 

特に、夏合宿前のタイムトライアルでは、全体で下から2番目のタイム。自分でも「このままではまずい」と思っていました。
そんな中迎えた夏合宿では、フォームとメンタルの課題を克服することを目標にしました。時には自分の走りを研究しながら冷静に分析し、一方で、吐くほど粘る練習も繰り返しました。何回倒れて、何回吐いたか分かりません笑。
練習のたびに一喜一憂しながら、課題と向き合う日々。
それでも、最後の選抜合宿への参加が決まった時は、本当に嬉しかったのを覚えています。

 

最終の選抜合宿では、僕の意識がまったく新しいものに変わりました。
特に大きかったのは、マイナと同部屋になったこと。彼からのアドバイスはもちろん、これまで遠慮していた先輩とも積極的に話すようになり、競技への視野が広がりました。また、仲が良かったけれど練習についていけなかった同期の具志堅と、ロングジョグやポイント練習を共にできたことも大きな刺激になりました。僕にとって目標の選手なので、最終合宿から勝手に「具志堅大先生」と呼んでいます笑。

 

夏合宿以降、努力が実を結び始め、練習のたびに成長を実感しました。「コツを掴んだ!」という感覚があり、高強度の練習も乗り切れるように。結果、予選会メンバーに選ばれるまでになりました。

本戦で戦いたいという思いが強くなり、自分の走りが6区に向いていると確信したのもその時期です。

理由は、スピードと下りへの適応力があること。フォーム改善により、脚への負担を抑えつつスピード維持が可能になったこと。
スタミナ面ではまだ課題がありましたが、「6区なら自分の持ち味を最大限に発揮できる」という手応えがありました。そして念願叶って、6区を走ることになったのです。

 

レース当日は、緊張よりもワクワクの方が大きかったです。「ついにこの舞台に立てるんだ!」という高揚感のまま、スタート。事前のイメージ通りに攻め、コースの特徴を活かしながらスムーズに加速することを意識しました。

 

しかし、6区は単なる下りではなく、スタートから最高到達点までの上り、ラストの平坦区間が大きな壁となります。上りと下りで脚を使いすぎると、平坦に入った瞬間に動かなくなる—その怖さを実感しました。正直、序盤から攻めたため終盤はかなりきつかったですが、「最後まで攻める」という意識を持ち続けたことで、なんとか走り切ることができました。

 

6区を走り終え、7区の具志堅に襷を渡した時、言葉にならないほどの達成感がありました。入部当初の自分を思い返せば、まさかこの舞台で戦えるとは想像もしていませんでした。

陸上のやりがいは、まさにこの「成長の実感」にある。改めてそう感じた瞬間でした。
とはいえ、まだまだ課題は山積みです。今回のレースで、「失速を防ぐこと」が今後の課題だと痛感しました。スピードを活かしつつ、終盤まで粘れる走りを追求し、さらに強くなります。


長くなりましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました!
これからも応援していただけるように頑張ります!

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